MAKING KIMONOきものづくり

2013.02.05

☆ 紗合わせ 『 蔦 』 ☆

 

室工房では ここ10年くらい 年間に数枚 『 紗合わせ 』 を制作しています。

 

 

 

今朝 染めあがって 完成したばかりの

 

室工房の モチーフ柄 『 蔦 』を 染めた こちらの2枚 。

 

 

 

 

 

紗合わせ  染め分け  『 蔦 』

 

 

 

 

 

 

織の加工が 施されている 小千谷の 紬紗 を 使用。

 

 

 

絽の 素材に ローケツで 蔦の シルエットを 染めてあります。

グレー で 微妙に濃淡を つけながら染めていきます。

 

 

絽の 生地に 【 柄 】 を描き 、 紗の 生地に【 色 】を染めて2枚を重ねて 透かして柄を 見せる表現をしてあります。

 

紗の地色と 絽の シルエットのグレーの 色合いが ピッタリ 合わないと 綺麗に柄が透けて見えません 。

 

柄が 強く出すぎてもいけませんし、弱くなりすぎてもいけません 。

 

 

 

こちらは 現在制作中の 紗合わせの 絽に 目返し作業 。

ベースの グレー濃淡に 挿し色の ブルーグリーンを 効かせています。

普通の 着物には ここまで濃い色は 使いませんが、紗の色の事を考えてこれくらいの 色目を 使います 。

 

 

非常にマニアックな着物で 着る時期などを 考えると 本当に贅沢なきもの 『紗合わせ』 。

 

そんな 『 紗合わせ 』 だからこそ 素材、加工、色 に 徹底的にこだわり 制作しています 。