2012.07.04
今回の きものづくり は
『 糸目置き 』 についてです。
糸目とは
友禅染めの技法で 染料が外へ滲み、混ざらないようにするために
糊、ゴムなどを置く仕事です。
糊を置いた部分が染まらず 糸 のように細く表れるので 『 糸目 』
( いとめ )と呼ばれます。
手仕事 ですので
太さが変わらないように 糸目を置かなくては 綺麗に仕上がりません。
この1枚は
ローケツ染め と 糸目友禅の両方の技法を用いて制作するため、
図案の段階で しっかりと どのように 染めを進めていくのかを決めます。
白生地に 置くべき部分に 糸目を 置いてから
地染め、 色挿し、 ローケツ、 ・・・・・ など複合的に加工して
このような感じに染めあがります。
ローケツの 無線友禅 の柄の部分 と 糸目友禅 の柄の部分では
少し違った表現ができます。
1枚の着物に ローケツ染めと 糸目友禅 。
すこし贅沢ですが、素敵な1枚になりました。
室工房 では ローケツ染めを 中心に
様々な 染め の要素を 取り入れ
クオリティーの高い 『 きものづくり 』に取り組んでいます。