MAKING KIMONOきものづくり

2012.07.04

☆ きものづくり ③ 糸目置き ☆

 

今回の きものづくり は

 

『 糸目置き 』 についてです。

 

糸目とは

 

友禅染めの技法で 染料が外へ滲み、混ざらないようにするために

糊、ゴムなどを置く仕事です。

糊を置いた部分が染まらず 糸 のように細く表れるので  『 糸目 』

( いとめ )と呼ばれます。

 

 

 

 

手仕事 ですので

太さが変わらないように 糸目を置かなくては 綺麗に仕上がりません。

 

 

 

【 図案 】

 

この1枚は

ローケツ染め と 糸目友禅の両方の技法を用いて制作するため、

図案の段階で しっかりと どのように 染めを進めていくのかを決めます。

 

 

【 糸目置き ① 】

 

 

 

 

 

【 糸目置き ② 】

 

白生地に 置くべき部分に 糸目を 置いてから

地染め、 色挿し、 ローケツ、 ・・・・・ など複合的に加工して

 

【染め上がり】

 

このような感じに染めあがります。

ローケツの 無線友禅 の柄の部分 と 糸目友禅 の柄の部分では

少し違った表現ができます。

 

1枚の着物に ローケツ染めと 糸目友禅 。

すこし贅沢ですが、素敵な1枚になりました。

 

 

室工房 では ローケツ染めを 中心に

様々な 染め の要素を 取り入れ

クオリティーの高い 『 きものづくり 』に取り組んでいます。