2014.05.31
新しい【 蔦葡萄柄 】の 室工房オリジナルの 白生地が 織り上がりました。
今回は オリジナル生地について、すこしご紹介します。
まずは 地紋の デザイン ( 意匠 ) を草稿用紙に 描きます。
白生地制作は織屋さんとの 共同作業になります。
染めたい柄のイメージ ・ 加工 ・ 色目 などを伝えて 織り方や素材を何度も打ち合わせし決めていきます。
今回は 図案で 濃淡で色分けしている箇所も 織りでも少し変化がつくように織り方を工夫してもらいました。
新しい生地を染める時は サンプル生地に 染めつきをみる為 にいろんな色を試し染めします。
色の染めつき、加工との相性、、、などすべてクリアしてから本番にかかります。
本番はこれから染めますが、どんな仕上がりになるのか楽しみです。
こちらは オリジナルの 御召素材 【 葡萄唐草紋 】 。
今回の御召は 経糸、横糸の色も すべてこちらから 指定しました。
何度も サンプルを制作してもらい 時間をかけて完成しました。
先染めしてある生地に 後染めでさらに加工しますので より一層深い色目が表現できます。
染めならではの深い色目、 質感は御召のシャリ感が1枚の着物で楽しんでいただける着尺です。
【 何を染めるか 】 も大切ですが、 【 何に染めるか 】も同じくらい大切な事です。
『 染めと織りの融合 』を 制作モットーのひとつとしている室工房では オリジナルの白生地制作にも積極的に取り組んでおります