2013.02.05
室工房では ここ10年くらい 年間に数枚 『 紗合わせ 』 を制作しています。
今朝 染めあがって 完成したばかりの
室工房の モチーフ柄 『 蔦 』を 染めた こちらの2枚 。
紗合わせ 染め分け 『 蔦 』
織の加工が 施されている 小千谷の 紬紗 を 使用。
絽の 素材に ローケツで 蔦の シルエットを 染めてあります。
グレー で 微妙に濃淡を つけながら染めていきます。
絽の 生地に 【 柄 】 を描き 、 紗の 生地に【 色 】を染めて2枚を重ねて 透かして柄を 見せる表現をしてあります。
紗の地色と 絽の シルエットのグレーの 色合いが ピッタリ 合わないと 綺麗に柄が透けて見えません 。
柄が 強く出すぎてもいけませんし、弱くなりすぎてもいけません 。
こちらは 現在制作中の 紗合わせの 絽に 目返し作業 。
ベースの グレー濃淡に 挿し色の ブルーグリーンを 効かせています。
普通の 着物には ここまで濃い色は 使いませんが、紗の色の事を考えてこれくらいの 色目を 使います 。
非常にマニアックな着物で 着る時期などを 考えると 本当に贅沢なきもの 『紗合わせ』 。
そんな 『 紗合わせ 』 だからこそ 素材、加工、色 に 徹底的にこだわり 制作しています 。