MAKING KIMONOきものづくり

2012.09.26

☆ きものづくり ⑤ 染め刷毛 ☆

 

今回は 染めに使用する 『 刷毛 』  について少しご紹介 。

 

 

 

刷毛にも いろんな 種類の 刷毛があります。

 

引き染め刷毛 ・ 丸刷毛 ・ ボカシ刷毛 ・ ・ ・

 

ぞれぞれいろんな場面に応じて使い分けます。

 

毛は 鹿などいろんなものを使用してあり それぞれ硬さ、風合いが違います。

 

 

未使用の刷毛 と 現役活躍中 の 刷毛 。

 

新しい時は 毛が長く 使い込むうちに 切れて短くなってきます。

 

でも 実は 新品の刷毛よりも 少し使い込んだくらいのほうが 染料のなじみも良く 染めやすいもんなんです。

 

 

 

赤 ・ 青 ・ 緑 ・ 黄色 ・ グレー

刷毛は 毎回 なるべく同じ色目 のものを 選んで使います。

 

 

初回に 何色に使用されるかで その刷毛は 運命が 決まるんです (笑)

 

 

金箔加工の刷毛は染めのものより 固めの毛質 で 毛の長さが 短めになってます。

 

余分な箔を取り、アシを整えるときに 使いますが、 強すぎると 光沢がなくなるので 微妙な力加減 で作業しなくてはなりません。

 

 

 

染工房にとっては 欠かせない 大切な 『 刷毛 』

 

近年は 染屋さんの減少とともに 刷毛を作る職人さんも減っていると聞いています。

 

刷毛をつくる職人さんが 代われば 使う染め職人にも わかります。

 

 

1本 1本 大切に 使っていかないと いけませんね。